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2023-02-26

<ご報告>2月22日 建築医学勉強会を開催しました~空き家問題の対策から生み出された4方良しの新しい住宅査定システムについて~

今回は、株式会社住宅デザイン研究所の金堀健一 様に、
「空き家問題の対策から生み出された4方良しの新しい住宅査定システム」
をテーマにお話して頂きました。

空き家問題は建築の問題のみならず、
相続問題や土地境界の問題、お金の問題、解体の問題など、
建築士だけでは対応できない問題がたくさんあるとのこと。

空き家問題の大きな原因は
新築の供給が多すぎる、日本の住宅の平均寿命が短い、
ということなどが挙げられます。
イギリスやアメリカでは住宅平均寿命が
100年を超えているにも関わらず、
日本の住宅の場合は30年程度です。

長持ちしない理由としては、
リフォーム投資の意識が低いことがあります。
その背景には、中古住宅の価値が認められていないことがあります。
日本市場において、木造住宅は築22年で評価はゼロになってしまいます。

日本の気候が住宅を劣化させやすい、
という面は確かにありますが、
築年数何百年のお寺が存在しているように、
木造でもきちんとメンテナンスをしていけば
長持ちさせることが可能なのです。

築年数だけでなく、質によって住宅を評価できる仕組みができれば、
住宅の価値を高めることができるとのこと。
後半では、金堀様が開発に関わった、
THK住宅査定システムをご紹介頂きました。

質に関しては、住宅性能だけでなく、
建築医学的な要素も是非評価項目に取り入れて
頂きたいことも、対談でお話させて頂きました。

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