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2021-04-24

<ご報告>4月3日(土) 住環境特別大講演会を開催しました。

4月3日、住環境特別大講演会を開催致しました。
今回も10月に引き続き、オンラインでの開催となりました。

開会挨拶  小神侑岳 事務局長

住環境を軸に、トータルヘルス研究所の落合正浩先生からは主に医学の観点から、株式会社ドクターズホームの長谷川仁龍様からは主に建築の観点から、松永理事長からは建築医学の総合的な観点からお話をして頂きました。

落合正浩先生は、豊富なデータを示しながら、住環境に関わる感覚及び脳神経系の仕組みを説明して下さいました。

落合正浩先生

医師が住環境を処方する時代に向けて、明確な方向性を示して下さり、今後の建築医学の研究へ期待が高まる内容でした。質疑応答では、新型コロナ問題について、マスクの負の面についても説明して下さいました。人間の表情が読み取れないことに対する弊害は思った以上に大きいと思われました。

長谷川様からは、「コロナ禍に考える、これから必要な住宅性能とは」をテーマに、住宅の断熱性・気密性・計画換気の重要性について説明されました。日本の住宅基準は甘いということ、イギリスなどでは18度以下になる部屋は賃貸にも出せないというのが印象的でした。ウイルス感染の観点からの換気法の説明についても、大変勉強になる内容でした。

長谷川仁龍 先生

松永理事長からは、「人生を形成する、住まい環境の重要性」をテーマにご講演頂きました。
健康には体の健康だけなく、心の健康や生きる価値を見出すスピリチュアルヘルスも大切である、ということで、人間の精神性の大切さ、そしてその精神性(心)を形成する環境の大切さを様々な事例を取り上げながら説明されました。

松永修岳 理事長

質疑応答では、「豊かな環境とはどういう環境か」ということについて、深い観点から説明され、スマホやタブレットに囲まれた環境は決して豊かな環境とは言えない、ということでした。

参加された方からは、
「住環境の大切さが身にしみました。勉強になりました」
「大変貴重な刺激で、あっという間の2時間30分でした」
「講義の内容がその回で完結しているため、分かりやすい。」
などの声を頂きました。

※次回の講演会は、10月16日開催予定です。

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