<ご報告>4月21日(日) 講演会 「誰でも豊かに健康になれる 住環境特別大講演会」
4月21日、東京大学伊藤国際学術センターにて、
「誰でも豊かに健康になれる 住環境特別大講演会」を
開催致しました。
今回はトータルヘルス研究所の落合先生、
株式会社アイシステムジャパンの栗田様、
そして当協会の松永理事長よりご講演頂きました。
落合先生からは、
「トータルヘルス研究における建築医学研究の過去・現在・未来 その3」
の演題でご講演頂きました。
椅子の上で行う「首もぞ体操」からはじまり、
来場された皆様は十分リラックスされた様子でした。
呼吸の長さはどのくらいが良いか、
腹式呼吸だけが良い訳ではないことなど、
呼吸の大切さについて改めて学ばせて頂きました。
落合先生は、公衆衛生医師として活動されていますが、
その中で住まいの問診を取り入れているとのこと。
やはり、どのような住まいに住んでいるかが、
身心の健康状態に大きな影響を与えているということです。
さらに今回、初めて患者さんの自宅に訪問する
機会があったそうですが、その経験からやはり、
医者は患者の住まいを実際に見る必要がある、
と感じられたそうです。
ご紹介してくださったケースは、
住まいの問診をきっかけに住宅の
リフォームに至ったケースでした。
これからどのような家が建つのか、進展が楽しみです。
住まいの問診や、そこから発生する住宅リフォームの
進展について、今後の動きが楽しみになるご講演でした。
来場者からは
「事例がすごかった」
「呼吸の大切さのレクチャー、楽しく大変勉強になりました!」
「住宅問診ともにトータルヘルスタウンの進捗状況を聞きたい」
などの声を頂きました。
栗田様からは「知って得する、塗り壁の真実!」
の演題でご講演いただきました。
クロスと塗り壁の違い、塗り壁にも数百種類あり、
色々なパターンの性質があること、
一般的に言われている調湿機能の意味など、
普段では知り得ないことを色々と教えてくださいました。
松永修岳理事長からは、
「住まいがつくる脳と性格と経済力」
という演題でご講演頂きました。
最近問題になっている、中高年の引きこもりの話から始まり、
どのような環境が引きこもりをつくるのか、
住まいの観点から引きこもりや孤独死について
原因を分析されたり、人間の心が成長するような
住まいについてお話されました。
やはり、住まい環境が整うことが生活への満足、
喜びへとつながり、身近な人との良好な人間関係構築へと
つながっていくとのことです。
幸福へのカギは「心が成長していくこと」ですが、
心をつくっているのは、自己を取り巻く環境です。
周囲の環境から無意識的に膨大な情報が五感を
通して脳に入ってくるということなのです。
リビング、キッチン、ガーデンなど様々な
事例の写真を紹介されながら、
心が成長するような住宅、幸福感を感じる住宅について、
脳科学的な観点から説明して下さいました。
来場者からは、
「住まいと幸福が密接に関係していることに大変興味をもちました」
「帰ったら不要なものを捨てます」
「日本の困った問題が住環境の改善で解決することに、未来への希望が見えた」
などの声を頂きました。
講演会の最後には日本建築医学協会の理事が登壇し
来場者の皆さまに挨拶をされました。
講演会の後は、隣の会場で懇親会を開催し、
来場者様からも建築関係会社の社長様、
建築医学で住宅を建てられた方など
御登壇して頂き、お話して頂きました。
今後ますます建築医学の考え方が広まることを祈念して、
最後は昇龍締めで会を終えました。
誠にありがとうございました。